2016年10月9日日曜日

色覚補正メガネを掛けて映画「君の名は。」を観てきました。

アニメ映画のような色使いは、色覚補正メガネの効果がはっきり現れます。

今話題の映画「君の名は。」も色覚補正メガネを掛けて観てみました。


私の場合なのですけど、赤とかピンクなどの色成分が見にくいので、赤味掛かった色をこの色覚補正メガネを掛けて観ると一番感激なのですが、風景描写の背景に緑が多かったので感激はそんなに・・・・

でも、私の場合は、緑が多い緑の感受性が強すぎるので、嫌になるので、やっぱ掛けて観てよかったなと思います。

上の感想は、あくまでも色覚補正メガネによる色の変化としての感想です。

ちなみに、この映画自体は、すごく良かった。


言いたかったことは、
色覚補正メガネの原理をすごく簡単に説明します。
で、「室内のように光が少ないと使用しづらい」と書いたのですが、映画を観るのは全然問題ないです。

映画の場合は、暗いのは周りだけ。スクリーンは結構明るいので、十分色の補正効果が堪能できます。


色覚補正メガネの原理をすごく簡単に説明します。


すごく簡単な原理の説明です。

人間の目には、RGB(赤、緑、青)の光の3原色を見分ける細胞があります。

色覚補正メガネの原理
色覚補正メガネの原理


色覚正常というひとは、一番左の図のように3原色がバランスしているわけですね。


で、正常ではない人はというと、例えば真ん中の図のように、3原色のバランスが正常な人とは異なるわけです。なので色の見え方が違います。

真ん中の図では、緑が強く見えて、赤が一番弱く見えるので、緑をかなり弱くして、青を少し弱くして、右の図のように赤緑青のバランスを正常色覚と同じようにしてあげれば良いわけです。

このように光の色を調整するフィルター(色レンズ)を目の前に置けばいいわけですよ。

そうすると、目を通して見る光は、正常のな人と同じバランスで見えることになります。

でも、色レンズでは、光を減らすしかないので、この方法でバランスさせと、全体的に暗くなってしまうという欠点があります。

明るいところではよいですけれど、室内のように光が少ないと使用しづらいですね。


色レンズを選ぶために、各色の光の感受性を測定してレンズを作るなどすれば、大変面倒(*)なことになるので、私が色覚補正メガネを買ったダルトンでは、正常な人と同じように色覚検査表が見えるようになるレンズを選ぶようにしていました。


* 色覚補正メガネを医療器具とすると、測定器なども医療機器の基準で厚生労働省の認可が必要となるそうです。
普通のメガネのようにたくさん売れるものなら、検査機器もたくさん売れるので開発コスト(認可ために必要な費用も含む)は、販売できる多くの機器の数に割れるので安価になるのですが、数が売れない色覚補正メガネで高額の検査機器を開発すると、とてもコストが高くなってしまうそうです。